デジタルコミック出版社のforcsが、全年齢向けBLの新レーベル・レモロンを創刊しました。レモロンは「BLが香る、感じる、匂い系BLレーベル」をキャッチコピーに掲げ、男性キャラクター同士の”恋愛未満”の関係性や同性愛のロマンスを軽やかに描き出す作品をラインナップ。今回は、創刊タイトルとなる3作品の魅力に迫ります!
レモロンが目指す”匂い系BL”とは?新たなBLのカタチに注目!
- ギャグ、コメディ、日常系など多様なテイストで同性愛を描く
- “恋愛未満”の関係性にスポットを当てた作品が特徴
- 全年齢向けで、より多くの読者にBLの魅力を伝える
レモロンが掲げる”匂い系BL”は、従来のBLとは一線を画すコンセプトです。ギャグやコメディ、日常系など、さまざまなテイストで男性同士の関係性を描くことで、BLの新たな可能性を切り開いていきます。特に、”恋愛未満”の関係性にフォーカスした作品が特徴的。友情や憧れ、ライバル関係など、恋愛に至る前の淡い感情を丁寧に描写することで、より多くの読者にBLの魅力を伝えていくことを目指しています。
全年齢向けであることも、レモロンの大きな特徴の一つ。これまでBLは主に成人向けのジャンルとして認識されてきましたが、レモロンは年齢制限を設けないことで、より幅広い層の読者にBLの世界を届けようとしています。”匂い系BL”という新たなカタチのBLに、今後大きな注目が集まりそうです。
「好きって言ったら1億円」(ぴぴぴ):金銭と真心が交錯するピュアラブストーリー!
- 「好き」の言葉に1億円の値札が付いた!?斬新な設定が話題に
- 金銭と真心の間で揺れ動く主人公の心情を繊細に描写
- ピュアな恋心とリアルな経済事情のコントラストが魅力
ぴぴぴ「好きって言ったら1億円」は、「好き」の言葉に1億円の値札が付いてしまうという斬新な設定が話題のピュアラブストーリーです。主人公は、相手に「好き」と言われるたびに1億円を支払わなければならないという特殊な状況に置かれます。真心を伝えたい一心で「好き」と言葉にするのか、それとも現実的な経済事情を優先するのか。金銭と真心の間で揺れ動く主人公の繊細な心情が、丁寧に描かれています。
「好き」という言葉の持つ重みと、それが経済的な負担となってしまう状況のコントラストが、この作品の大きな魅力。ピュアな恋心と現実世界のリアルな問題が交錯する中で、主人公がどのような選択をしていくのか。読者は、主人公と一緒に考え、悩み、成長していくことができます。ラブストーリーでありながら、社会問題にも鋭くメスを入れる作品として注目を集めています。
「俺、あざかわ男子になれるかな?」(菜月千遥):等身大の悩みと成長を描く青春群像劇!
- 「あざかわ男子」を目指す主人公の奮闘ぶりが面白い!
- 友情、恋愛、ライバル関係など、多彩な男性同士の関係性を描く
- 等身大の悩みと成長を丁寧に描写し、読者の共感を呼ぶ
菜月千遥「俺、あざかわ男子になれるかな?」は、「あざかわ男子」を目指す主人公の奮闘ぶりを面白おかしく描いた青春群像劇です。「あざかわ男子」とは、外見も内面も魅力的な、理想的な男性像のこと。主人公は、そんな「あざかわ男子」になるべく、日々奮闘します。しかし、現実はそう甘くはありません。容姿に自信が持てなかったり、性格に難ありだったり…。等身大の悩みを抱えながら、少しずつ成長していく主人公の姿が、リアルに描かれています。
本作では、主人公を取り巻く多彩な男性キャラクターたちも大きな見どころ。友人、恋愛対象、ライバルなど、実に様々な関係性が織り成す群像劇は、読む人の心を掴んで離しません。時に笑い、時に涙する、等身大の青春模様は、多くの読者の共感を呼ぶことでしょう。「あざかわ男子」を目指す主人公の成長物語は、読後感の良さも抜群です。
「snow,slow,flow」(ISIKI):雪山を舞台に描く、凛としたピュアラブ!
- 雪山を舞台にしたウィンタースポーツ青春BL!
- ピュアで凛とした恋模様が胸を熱くする!
- 雪景色の美しさと、キャラクターの心情描写が見事にマッチ
ISIKI「snow,slow,flow」は、雪山を舞台に描かれるピュアラブストーリーです。ウィンタースポーツに青春を捧げる男子高校生たちの、凛としたけれど熱い恋模様が描かれます。真っ白な雪景色の中で芽生える淡い恋心は、読者の胸を熱くすること間違いなし。特に、雪山の美しさと、キャラクターの繊細な心情描写のマッチングは見事の一言。自然の雄大さと、人間の儚さが絶妙に調和した世界観は、思わず引き込まれてしまいます。
スポーツを通して紡がれる男子高校生たちの友情も、本作の大きな魅力の一つ。切磋琢磨し、時にぶつかり合いながらも、強い絆で結ばれた彼らの姿は、読む人の心を熱くさせずにはいられません。雪山という非日常的な舞台設定の中で描かれる、凛としたピュアラブは、多くの読者を虜にすることでしょう。
レモロンが切り拓く、BLの新たな地平!今後の展開にも期待大!
以上、レモロンの創刊タイトル3作品を紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。どの作品も、従来のBLとは一線を画す新しさと、読者の心を掴む普遍的な魅力を兼ね備えています。ギャグ、コメディ、日常系、スポーツなど、実に多彩なテイストで「匂い系BL」の世界を切り拓いていく姿勢は、大いに注目に値するでしょう。今後のレモロンの展開からは、目が離せません。
レモロンは、BLというジャンルの可能性を大きく広げてくれるはずです。「恋愛未満」の関係性を丁寧に描くことで、男性同士の多様な絆を浮き彫りにし、読者により豊かな感情体験を提供してくれるでしょう。さらに、全年齢向けであることで、BLがより身近で親しみやすいものになっていくことが期待されます。レモロンが切り拓く新たなBLの地平に、今後も大いに注目していきたいと思います。