大人気漫画『キングダム』の実写映画シリーズ最新作『キングダム 大将軍の帰還』で、大沢たかおが演じる大将軍・王騎への想いを語った。長年にわたり役と向き合ってきた大沢の心境とは?作品への思いを探る。
30年の俳優人生で培ってきた経験が、王騎役に深みを与える
- 素の自分とは違う役を演じることがおもしろさと思ってきた大沢たかお
- 原作漫画から抱く印象を大切にしながら、王騎を演じた
- 世界の広さを知る経験が、役に密度をもたらしている
大沢たかおは、俳優としてのキャリアを重ねる中で、様々な役柄に挑戦してきた。『キングダム』の王騎役も、原作漫画のイメージとは異なる印象があったという。しかし、大沢は原作から受けた印象を大切にしつつ、自身の解釈で王騎を演じた。
また、大沢は仕事で世界各地を訪れてきた経験が、広大な中国を統一しようとする王騎の役作りに活きていると語る。多くの体験によって刻まれた感動や衝撃、傷が、役を通して伝えられているのかもしれないと、俳優としての想いを吐露した。
王騎の唯一の弱点は、摎との関係性にあり
- 1作目から摎のことを念頭に入れながら王騎を演じていた
- 強靭な王騎の唯一の弱点が摎との関係性
- 愛によって強くもなれるが、綻びの原因にもなり得る人間らしさ
映画では、王騎の強さだけでなく、謎の武将・摎(新木優子)との心の交流も描かれている。大沢は、1作目から摎のことを意識しながら王騎を演じていたと明かす。どんなことにも動じない強靭な王騎にとって、摎との関係性が唯一の弱点なのではないかと分析する。
愛によって人は強くなれるが、同時に愛が綻びの原因にもなり得る。そんな人間らしさを王騎に見出している大沢。強さと繊細さを兼ね備えた、大沢ならではの王騎像が映画で描かれている。
6~7年もの歳月をかけて取り組んだ集大成
- 1作目から6~7年もの長い歳月をかけて取り組んだ大作
- キャストとスタッフの熱量がスクリーンから溢れ出す
- 大迫力の音と映像を劇場で体感してほしい
『キングダム』シリーズは、1作目から6~7年もの歳月をかけて取り組んできた大作だ。大沢は、この作品に人生をかけて挑んだと言っても過言ではないと語る。集大成にふさわしい出来栄えに仕上がっており、キャストとスタッフの熱量がスクリーンから溢れ出していると自信を見せた。
大沢は、大迫力の音と映像を大きな劇場で体感してほしいと呼びかける。試写では轟音で会場が揺れるほどの迫力だったというエピソードも披露し、作品への期待を高めた。
大沢たかおが体現する、王騎の強さと人間性
大沢たかおが演じる王騎は、強靭な肉体と精神力を持つ最強の武将だ。しかし、その強さの裏には、摎への想いという人間らしい一面も垣間見える。大沢は、原作から受けた印象を大切にしながらも、自身の解釈で王騎を体現した。
長年にわたり俳優として培ってきた経験と、世界を見てきた視野の広さが、王騎という役に深みを与えている。『キングダム 大将軍の帰還』では、大沢たかおが体現する王騎の強さと人間性を存分に堪能できるだろう。6~7年もの歳月をかけて作り上げた集大成を、ぜひ劇場で体感してほしい。