エンタメマーケティング会社のGEM Partnersが発表した最新の「視聴者数ptランキング」では、7月第2週(7月8日~14日)の動向が明らかになりました。『鬼滅の刃』シリーズが8週以上連続で首位を維持する中、7月より放送開始となった夏アニメが続々とランクインしています。
『鬼滅の刃』が圧倒的な強さを見せる一方、夏アニメも台頭
- 『鬼滅の刃』シリーズが8週以上連続で首位を独走中
- 『【推しの子】』第2期が189ptで第2位に急上昇
- 『逃げ上手の若君』が2週目で12位にランクイン
- 『しかのこのこのここしたんたん』が273位から13位に急上昇
『鬼滅の刃』シリーズは、「柱稽古編」の放送開始以降、知名度や話題性の面で圧倒的な強さを見せています。その一方で、7月から放送が始まった夏アニメも着実に存在感を増しつつあります。特に『【推しの子】』第2期は、前作の社会現象級の人気を受け、放送局数の増加やABEMAでの同時無料配信など、注目度の高さを裏付ける展開が行われています。
また、『逃げ上手の若君』や『しかのこのこのここしたんたん』といった新作アニメも、原作の人気やユニークなプロモーション戦略が功を奏し、ランキングを急上昇させています。この傾向は、今期の夏アニメが視聴者の興味を強く惹きつけていることを示唆しているといえるでしょう。
『【推しの子】』第2期は「2.5次元舞台」への挑戦がテーマ
- メインキャラクターが「2.5次元舞台」に挑むストーリー
- 前作のオープニング主題歌などが社会現象を引き起こした
- 放送局が全国35局に拡大、ABEMAでは同時無料配信を実施
『【推しの子】』第2期は、星野アクアをはじめとするメインキャラクターが「2.5次元舞台」に挑戦するストーリーが展開されます。前作では、オープニング主題歌などが社会現象級の話題を呼んだことを受け、今作への期待も高まっています。
放送面でも、全国35局へと放送局が拡大し、ABEMAでは地上波と同時刻での無料配信が行われるなど、より多くの視聴者に向けた施策が講じられています。こうした取り組みが功を奏し、放送開始直後から高い注目を集めることに成功しているようです。
『逃げ上手の若君』は史実とコメディを融合させた新感覚時代劇
- 鎌倉時代末期の北条時行を主軸に展開するストーリー
- 史実を意識しつつ、受け入れやすいキャラクター像やコメディ要素を導入
- 原作からの人気を背景に、放送開始から1週間で急上昇
『逃げ上手の若君』は、鎌倉時代末期に実在した北条時行を主人公とした作品です。史実に則ったストーリー展開を意識しつつも、親しみやすいキャラクター像やコメディ要素を巧みに取り入れることで、新感覚の時代劇として原作から話題を呼んでいました。
そうした原作の人気を背景に、アニメ版も放送開始からわずか1週間で視聴者数ランキングを駆け上がりました。歴史好きのみならず、幅広い層に向けた作品の魅力が、早くも視聴者の心を掴んでいるようです。
『しかのこのこのここしたんたん』は異色のプロモーションが話題に
- 講談社「マガジンポケット」連載の人気漫画が原作
- オープニング楽曲の24時間無限配信など、常軌を逸したプロモーションを実施
- 放送開始直前の集計期間で273位から13位に急上昇
講談社「マガジンポケット」で連載中の人気漫画を原作とする『しかのこのこのここしたんたん』は、放送開始前から異色のプロモーション戦略で注目を集めていました。特にオープニング楽曲の24時間無限配信は、その斬新さから大きな話題となりました。
こうした型破りな取り組みが功を奏し、放送開始直前の集計期間では273位から13位へと大幅に順位を上げています。独自性の高いプロモーションが、視聴者の興味関心を効果的に喚起した結果といえるでしょう。
夏アニメの勢いは今後も継続か、『鬼滅の刃』の牙城は揺るがず
7月第2週の視聴者数ランキングでは、『鬼滅の刃』シリーズの独走が続く中、夏アニメの躍進が目立つ結果となりました。『【推しの子】』第2期や『逃げ上手の若君』、『しかのこのこのここしたんたん』といった新作アニメが、放送開始直後から高い注目を集めています。
一方で、『鬼滅の刃』シリーズの人気は依然として衰えを見せておらず、当面は首位の座を守り続けるものと予想されます。しかし、夏アニメの勢いは今後も継続すると見られ、ランキングの上位争いに新たな変化が生じる可能性も十分にあるでしょう。視聴者の興味を引き付ける多彩な作品が揃う今期のアニメシーンから、今後も目が離せません。