日本サッカーの革新に迫る!『フットボールネーション』作者・大武ユキが語る、世界基準の身体の使い方とは?

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日本サッカーが世界で戦うためには、戦術以前に身体の使い方から見直す必要がある。そんな問題意識から生まれた漫画が『フットボールネーション』だ。作者の大武ユキさんが、日本人選手と海外トップ選手の走り方の違いに着目するようになったきっかけと、漫画に込めた思いを探る。

日本人選手と海外トップ選手の走り方の違いに気づいたきっかけ

  • 2001年に『サッカー日本代表が世界を制する日―ワールドクラスへのフィジカル4条件』を読んだことがきっかけ
  • 日本人選手が走ると頭が上下に揺れるのに対し、海外の一流選手は頭の位置が変わらずスーッと走る理由が書かれていた
  • 身体の使い方ひとつで、見た目もパフォーマンスも大きく変わることに気づいた

大武ユキさんは、長年疑問に思っていた日本人選手と海外トップ選手の走り方の違いについて、2001年に『サッカー日本代表が世界を制する日―ワールドクラスへのフィジカル4条件』を読んだことで答えを得ました。日本人選手は低重心で頭を上下に揺らして走る「腿前走り」が多いのに対し、海外トップ選手は大きなストライドで下半身を使って走るため、身体の軸がブレず、頭が上下しないのだと知ったのです。

この本との出合いにより、大武さんは身体の使い方ひとつで、見た目もパフォーマンスも大きく変わることを再認識。日本サッカーが世界で通用しない理由が、戦術以前の身体の使い方にあると考えるようになりました。正しい理由がわかれば、それを改善することで日本サッカーはもっと強くなれるはず。その思いを多くの人に伝えたいと感じたのです。

『フットボールネーション』で描かれる、世界基準の身体の使い方

  • 低重心で腿を上げてセカセカ走る「腿前走り」ではなく、大きなストライドで腿裏と下半身を使って走ることが重要
  • 正しい走り方をすれば、身体の軸がブレず、背筋が伸びて、頭が上下しない
  • 『フットボールネーション』では、主人公が世界基準の身体の使い方を学んでいく過程が描かれている

『フットボールネーション』では、主人公の少年が、コーチから世界基準の身体の使い方を学んでいく過程が描かれています。日本人選手に多い「腿前走り」ではなく、大きなストライドで腿裏のハムストリングと下半身のインナーマッスルを使って勢いよく脚をスイングさせる走り方を身につけていくのです。

この正しい走り方をマスターすれば、身体の軸がブレず、背筋が伸びて、頭が上下しないという効果があります。大武さんは漫画を通して、世界で戦うために必要な身体の使い方を、子どもから大人まで幅広い読者に伝えようとしているのです。

『フットボールネーション』の科学指導を行う高岡英夫氏の存在

  • 高岡英夫氏は、東京大学大学院時代に西洋科学と東洋哲学を統合した「運動科学」を創始した人物
  • 「ゆる体操」でも知られる運動科学総合研究所に所属している
  • 現在、『フットボールネーション』の科学指導を行っている

『フットボールネーション』では、運動科学の第一人者である高岡英夫氏が科学指導を行っています。高岡氏は東京大学大学院時代に西洋科学と東洋哲学を統合した「運動科学」を創始し、現在は「ゆる体操」でも知られる運動科学総合研究所に所属しています。

高岡氏の科学的知見が『フットボールネーション』に反映されることで、漫画に描かれる身体の使い方や練習法に説得力が生まれています。大武さんと高岡氏のタッグにより、サッカー漫画に新しい地平が開かれようとしているのです。

Jリーグ発足以前から日本サッカーを観戦し続けてきた大武ユキさんの思い

  • 1980年代からサッカーを観戦し、Jリーグ発足以前から日本サッカーを応援してきた
  • 1998年のフランスW杯では現地で日本の全試合を観戦したが、3連敗で敗退
  • 日本サッカーが世界で通用しないのは、戦術以前の身体の使い方が問題だと感じた

大武ユキさんは、Jリーグが始まる前の1980年代から日本サッカーを観戦し、応援し続けてきました。1998年のフランスワールドカップでは、現地で日本の全試合を観戦。しかし、日本は3連敗でグループステージ敗退に終わります。

この経験から大武さんは、日本サッカーが世界で通用しないのは、戦術以前に身体の使い方の問題が大きいのではないかと感じるようになりました。日本サッカーへの深い愛情を持つ大武さんだからこそ、問題の本質を見抜き、それを多くの人に伝えたいと思ったのでしょう。

サッカー少年だけでなく、プロ選手からも支持される『フットボールネーション』

  • 『フットボールネーション』は、サッカー少年や指導者だけでなく、プロ選手からも支持されている
  • プロ選手が漫画を読んで、自分の身体の使い方を見直すきっかけになっているという
  • 正しい身体の使い方を学ぶことの重要性は、プロになってもなくならない

『フットボールネーション』は、サッカー少年や指導者だけでなく、プロのサッカー選手からも支持されています。中には、漫画を読んで自分の身体の使い方を見直すきっかけになったという選手もいるそうです。

プロ選手ともなれば、一流のコーチから指導を受けているはずですが、改めて基本に立ち返って身体の使い方を学ぶ重要性を感じる人が多いようです。年齢や競技レベルに関係なく、正しい身体の使い方を学び続けることが大切なのだと、『フットボールネーション』は教えてくれます。

日本サッカーの未来を変える可能性を秘めた『フットボールネーション』

  • 『フットボールネーション』は、日本サッカーの課題を浮き彫りにし、改善の方向性を示している
  • 正しい身体の使い方を学ぶことの大切さを、漫画を通して多くの人に伝えている
  • この漫画が日本サッカーの未来を変える一助になる可能性がある

『フットボールネーション』は、日本サッカーの根源的な課題を浮き彫りにし、それを改善するための方向性を示しています。世界基準の身体の使い方を学ぶことの大切さを、漫画という形で多くの人に伝えているのです。

サッカー少年たちがこの漫画に触れることで、幼い頃から正しい身体の使い方を意識するようになれば、日本サッカー界全体のレベルアップにつながるかもしれません。加えて、指導者やプロ選手までもが『フットボールネーション』から学ぶことで、日本サッカーの未来が大きく変わる可能性を秘めているのです。

『フットボールネーション』が示す、日本サッカー革新へのロードマップ

日本サッカーの課題は、戦術以前の身体の使い方にあった。その問題意識から生まれた『フットボールネーション』は、世界基準の身体の使い方を漫画で伝えることで、多くの人の意識を変えつつあります。プロ選手までもが この漫画から学ぼうとしているのは、正しい身体の使い方を追求し続けることの重要性を示しているのでしょう。

大武ユキさんのサッカーへの深い愛情と、運動科学の専門家・高岡英夫氏の知見が融合した『フットボールネーション』。この漫画が、日本サッカー革新へのロードマップを提示し、未来を切り拓く一助となることを期待せずにはいられません。日本サッカーの新たな時代を告げる予感を感じさせる『フットボールネーション』から、今後も目が離せそうにありません。

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