講談社の漫画誌『月刊アフタヌーン』で連載中の『メダリスト』が、TVアニメ化されて大きな話題を呼んでいます。本作は、フィギュアスケートの競技性を真正面から描き出し、スポーツにおける”真の強さ”とは何かを問いかける意欲作。米津玄師さんも「とにかく素晴らしい漫画なので全人類読んでください」と激賞するほどの快作です。そんな『メダリスト』の魅力に迫ります。
主人公・結束いのりの夢と葛藤が胸を打つ
- 誰よりもスケートリンクに立ちたい少女・結束いのりの熱い想いが物語の原動力に
- フィギュアスケートに理解のない母・のぞみとの確執が、いのりの心の成長を描く上で重要な要素に
- 中学生からフィギュアスケートを始めたコーチ・明浦路司との出会いが、いのりの人生を大きく変える
『メダリスト』の主人公は、小学5年生の結束いのり。誰よりもスケートリンクに立ちたいと熱望する彼女ですが、母親の結束のぞみから理解が得られず、満足に氷の上を滑ることができない日々を送っています。そんないのりと運命的な出会いを果たすのが、彼女のコーチをつとめることになる青年・明浦路司。かつて自身も中学生からフィギュアスケートを始めた苦労人の司は、いのりの夢を全力で応援します。
いのりの夢と葛藤、そしてのぞみや司との関係性が、読者の胸を打つ要素となっています。つるまいかださんは、登場人物たちの心の機微を丁寧に描写。いのりの純粋な情熱と、それを取り巻く大人たちの複雑な心境が絡み合う様子が、リアリティをもって表現されています。
フィギュアスケートの競技性と選手たちの苦悩を赤裸々に描く
- トップから最下位までの点数が可視化されるフィギュアスケートの残酷さを如実に表現
- 怪我で選手生命を絶たれる者、資金面の問題を抱える者など、様々な苦悩を抱える選手たちの姿も描かれる
- 家族の支えの重要性や、選手を取り巻く環境の厳しさなど、フィギュアスケートの舞台裏に迫る
『メダリスト』は、フィギュアスケートの競技性を赤裸々に描き出すことで知られています。トップから最下位までの点数が並べられ、残酷なまでに実力が可視化されるフィギュアスケートの世界。本作は、その厳しさを真正面から捉えています。
また、怪我で選手生命を絶たれる者、資金面の問題を抱える者など、様々な苦悩を抱える選手たちの姿も描かれます。フィギュアスケートは、家族の支えが不可欠な競技。選手たちを取り巻く環境の厳しさや、その中で懸命に夢を追う彼らの姿が、リアルに表現されているのです。
TVアニメでも再現された、息をのむほど美しい演技シーン
- 原作でも丁寧に描写されている演技シーンが、アニメーションでさらに美しく表現されている
- 制作はENGIが担当。アニメーションでここまで表現するかと驚かされる演技の流麗さが話題に
- オープニングテーマ「BOW AND ARROW」を歌う米津玄師さんも、原作の熱心なファンであることを明かし絶賛
2025年1月から放送中のTVアニメ『メダリスト』では、原作でも丁寧に描写されている演技シーンが、さらに美しく表現されています。アニメーション制作はENGIが担当。息をのむほど流麗な演技の数々は、「アニメーションでここまで表現するのか!」と驚きの声が上がるほど。
また、アニメのオープニングテーマ「BOW AND ARROW」を歌う米津玄師さんも、原作の熱心なファンであることを明かし、「とにかく素晴らしい漫画なので全人類読んでください」と作品を絶賛。自身で描いた主人公・結束いのりのイラストをジャケットに使用するなど、並々ならぬ思い入れを見せています。
スポーツにおける”真の強さ”とは?『メダリスト』が問いかける本質的なテーマ
- フィギュアスケートを通して、スポーツにおける”真の強さ”を問う
- 順位や結果だけでは測れない、選手たちの内面に秘められた強さとは?
- 夢を追うことの尊さや、挫折からの復活など、スポーツの本質を描き出す
『メダリスト』は、フィギュアスケートを通して、スポーツにおける”真の強さ”を問いかける作品です。順位や結果だけでは測れない、選手たちの内面に秘められた強さとは何か。夢を追うことの尊さや、挫折からの復活など、スポーツの本質に迫るテーマが丁寧に描かれています。
主人公・いのりの成長物語は、そのまま”真の強さ”を追求する物語でもあるのです。技術や得点だけでなく、心の強さや仲間との絆など、様々な形で表れる”強さ”。本作は、そうしたスポーツの奥深さを、登場人物たちの姿を通して描き出します。
繊細なタッチで表現される登場人物たちの心情
- つるまいかださんの繊細な筆致で、登場人物たちの心の機微が丁寧に描写される
- いのりの成長だけでなく、彼女を取り巻く人々の心情の変化も見逃せない
- 一見脇役とも思える人物たちにも、それぞれの物語があることを感じさせる
『メダリスト』のもう一つの魅力は、つるまいかださんの繊細な筆致で表現される登場人物たちの心情です。主人公・いのりの心の成長はもちろん、彼女を取り巻く人々の心境の変化も見逃せません。
特に印象的なのが、当初はいのりの可能性を閉ざすような言動を見せていた母・のぞみの描写。娘の成長を見て、自らの過ちを悟り、いのりを応援する心強い味方へと変わっていく様子が、わずかな場面の中に凝縮されています。一見脇役とも思える人物たちにも、それぞれの物語があることを感じさせる、著者の卓越した人物描写力が光ります。
スポーツ漫画の新たな金字塔となる予感―『メダリスト』から目が離せない!
- 次にくるマンガ大賞や、小学館漫画賞、講談社漫画賞など数々の賞を受賞する快挙
- スポーツ漫画の新たな金字塔となる予感を感じさせる作品
- TVアニメも好評で、今後ますます注目度が高まることは間違いなし!
『メダリスト』は、発表されるや否や大きな話題を呼び、次にくるマンガ大賞や、小学館漫画賞、講談社漫画賞など、数々の賞を受賞してきました。その完成度の高さは、スポーツ漫画の新たな金字塔となることを予感させます。
2025年1月からは待望のTVアニメも放送開始。原作の魅力を余すことなく再現した作品として、多くの視聴者を魅了しています。今後ますます注目度が高まることは間違いありません。フィギュアスケートというスポーツの本質に肉薄し、”真の強さ”を問う『メダリスト』から、今後も目が離せません!
まとめ
『メダリスト』は、フィギュアスケートを通してスポーツの本質を描き出す快作です。主人公・結束いのりの夢と葛藤を軸に、選手たちの苦悩や、彼らを支える家族の姿など、様々な角度からフィギュアスケートの世界に迫ります。
美しい演技シーンや、登場人物たちの繊細な心情描写にも注目。TVアニメでその魅力が再現されたことで、さらに多くの人々を惹きつけています。スポーツ漫画の新たな金字塔となるであろう本作から、今後も目が離せません。